フットボール デイズ

日々学び成長したい。ジュニアサッカーの保護者・審判・コーチそれぞれの立場から、自分が思うことを書いてます。

2秒先の未来が見えるマシン

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サッカーは、

①攻撃、①攻→守の切り替え、③守備、④守→攻の切り替えという4つの局面が、絶え間なく変わり続けるスポーツです。  
相手より多くゴールをするためには、相手より速く(早く)プレーすることが求められます。
近年のサッカーは、ハイプレッシャー、攻守一体化の進化で、よりスピードが求められるようになっています。


ではサッカーでのスピードとは何でしょうか?

 

走るスピード、”止める・蹴る・運ぶ”といったテクニックのスピード(正確性)、状況を判断し決断する考えるスピードなどです。

 

通常、サッカー選手はプレーの前に、頭の中で「認知・分析・決断」というプロセスを行っています。
サッカーはよーいドンではなく、相手より早く準備をして、相手より早く動き出すことが重要です。

常に周りを見て、変わり続ける状況(スペースの変化、相手の位置、味方の位置など)を把握すること。人やボールの動きによりスペースは変化するので、どこに危険なスペースが出来るか予測するなど、常に頭を動かしながらサッカーをしましょう!

 

「大事なのは、とにかく速く考えること。
"2秒先の未来が見えるマシン"を自分の頭に作ってみよう。」


  (元フットサル日本代表監督 ミゲル・ロドリゴ

 

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質問→気づき=オートクライン効果

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人は質問をされることでベクトルが自分に向き、自分と会話をする中で気づき、答えを見つけていきます。

子供の意欲を引き出すには、指示や助言ではなく信頼関係を構築し、認め・聴き・問いかけることが大切です。

 

僕たち大人は、ついつい今までの経験から来る固定された見方をして、子供に対し指示や否定・助言をしてしまいがちですが、答えは与えるのではなく、子供が自分自身で見つけることが大切です。
子供をどうにかしようとするのではなく、子供の可能性を信じること、子供自身の中に答えはあり、その答えを尊重することが大切です。

 

オートクライン効果とは:

「自分で話し自分の言葉を聞くことで頭の中が整理されていく、その効果のこと」


人は問われると考え始めます。
質問をすることで子供自身が気づき、答えを導き出していく、そのプロセスを大切にしていけたらいいなぁと思います。

 

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承認欲求から自由になろう

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SNSを始めた頃、何気ない日常を書いただけで、いいね!ボタンを押してもらったり、リツイートされると何だか嬉しかった。
それが、段々と、いいね!を貰いに行くようになって、いいね!が少ないと不安になったり、書くことがストレスに感じたりするようになる。そんな経験ってないですか?

僕はそんな経験、あります!(小保方さん風)

 

サッカーのコーチをしていると感謝の言葉を頂くことがあり、それが嬉しくて感謝を貰いに行くような行動をしたり、感謝の言葉が無かったら何だか不安に思ったりすることが、振り返ると正直あったなぁと思います。
このブログも、コーチや親として、自分自身が成長していきたいなという思いから、学んだことや反省を「サッカーノート」みたいに書いていこうと始めましたが、いつからか承認欲求が出てきてたなぁと感じます。。

 

コーチをすることも、ブログを書くことも、自分自身の成長、そして自分の成長による子供達の成長が目的です。
(コーチや親としての自分の成長が、子供達の成長に繋がると僕は信じてます。)
感謝をされること、承認されることは副産物に過ぎません。
フルマラソンの完走を目標に頑張っていたら、応援してくれる人が出来たり、一緒に走る仲間が出来るようなものです。
副産物は最初の目的ではありません。そして、他者の承認を求め続けることは、他者の人生を生きることだと思います。


もっと自由に自分のしたいことをしよう!、もっと言いたいことを言おう!、たまには毒を吐こう!

(とあらためて自分自身に向けて)

 

他者からの承認欲求を選ぶのか、
承認なき自由の道を選ぶのか。
大切な問題です。

人生のカードを他者に委ねるか、それとも自分が握るのか。

 

「嫌われる勇気」より引用

 

 

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M-T-M(Match-Training-Match)

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サッカーにはM-T-Mというメソッドがあります。オランダでは、M-A-T-M(Match-Analytics:分析-Training-Match)と言う考え方だそうです。
ゲームで日頃のトレーニング成果を確認・分析するとともに、課題を抽出してトレーニングメニューを作成し、トレーニングを重ねて次のゲームに望む、というサイクルのことです。

 

M-T-Mは、選手のスキルアップだけでなく指導者のスキルアップ(分析、計画、トレーニング等)も期待されています。
ゲームで抽出された課題は選手だけのものではなく、指導者の課題でもあります。


課題分析は、主観や感情ではなく具体的な事実にフォーカスすることが大切です。
指導者は、「何で出来ないんだ!」と、感情的に選手に怒鳴るのではなく、ゲームで抽出された課題を踏まえ、「これからどうすれば良いか」を冷静に分析し、選手だけでなく自分自身の指導方法にも目を向ける必要があると思います。

 

サッカーのリーグ戦文化は、目先の1試合の結果ではなく、長期に渡るモチベーションとなり、選手と指導者が課題にトライし、勝ちや負けを経験しながら、ともに成長していける可能性を持っています。
日本では年間を通したジュニア年代のリーグ戦が定着するにはまだまだ課題(グラウンド確保等)は多いと思うし、そういう課題をクリア出来るように大人が協力していけたらいいなと思います。

 

長期に渡るM-T-M(Match-Training-Match)というサイクルの中で、選手も指導者も、リスクにチャレンジしながら、ともに成長していきたいですね!

 

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応援される人になろう

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強いチームでもそうでないチームでも、応援されるチーム・応援したくなるチームがあると思います。

また結果を出しているかどうかに関わらず、応援したくなる選手もいると思います。


応援はチカラをくれます。自分(たち)が持っている以上のチカラを発揮出来ることだってあります。

 

では、応援したくなる要素って何でしょうか?

 

感謝の気持ち、相手を大切にする気持ち、謙虚な姿勢、誠実さ、フェアプレイ精神、失敗を恐れずチャレンジし続ける行動力、自分のためだけじゃなく人のためにも全力を尽くす献身性、どんな時も諦めない気持ち、ひたむきさ・・・

 

あなたはどんな選手を応援したくなりますか?

 

応援してくれる人への感謝と恩返しの気持ち、自分のことだけではなく相手のことを認め心から応援出来ること、誰かの成功を妬むのではなく素直に喜べること、自分がされて嬉しいことを相手にもしてあげること・自分がされて嫌なことは相手にもしないこと・・・

 

あなたが応援したくなるチームはどんなチームですか?

 

 

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情熱は足りているか

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「情熱は足りているか」という言葉は、本田圭佑選手が、困難に直面した時に自分に問いかける言葉として有名です。

 

うまくいかないことがあった時も、誰かのせいにはせず、常にベクトルを自分に向け、自分の責任で困難に立ち向かって行く、そんな本田選手らしい言葉だと思います。

過去は変えられないけれど、未来は変えられる、自分なら絶対に出来ると信じて強い気持ちで努力を続けていく。そういう姿勢が、本田選手を作っていったんだろうなと思います。

 

本田選手とはだいぶ違いますが、僕もおじさんなりに悩むことはいっぱいあります。

これで良いのだろうか?
違うやり方があったかもしれない。
あのやり方は良くなかった。などなど。

 

サッカーだけじゃなく、人生だって絶対に正しいという答えはありません。
誰だってうまくいかないこと、悩むことはいっぱいあると思います。そんな時、自分にベクトルを向けて自分に期待して、何度だってチャレンジを続けて行きたいなと思います。

 

自分自身に向けて

「情熱は足りているか」

 

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2020/21フットサルルール改正まとめ

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今回は、2020/21フットサルの競技規則の主な改正点についてまとめてみました。

 

[ピッチ]
・(改正前)→ゴールが守備側競技者によって動かされた場合は、その後ゴールが決まっても得点として認められない。
・改正後→ゴールが守備側競技者によって動かされても元々ゴールがあった所に入っていると認められれば得点となる。また、守備側競技者が故意にゴールを動かした場合は警告または退場となる。

 

[競技者の数]
・改正後→アップゾーンでアップ出来る人数は、各チーム5人(+フィットネスコーチ)までとなる。(改正前は人数の規定は無かった)

 

[競技者の用具]
・改正後→GKのサポーターは、ユニフォームと同じ色で統一し、過度に大きいサポーターは禁止。

 

[主審・第2審判]
・改正後→チーム役員の懲戒は退席のみだったが、退席だけでなく注意、警告もする事が可能となる。
・改正後→競技者が負傷した場合、試合を停止し負傷者をピッチから退出させる。(ピッチ内での治療は出来ない)
・改正後→4秒のカウントシグナルは、腕を横に振ってカウントする。(改正前は斜め頭上で指だけでカウントしていた)

 

[試合時間]
・改正後→試合(前後半)終了時のブザービートは廃止。ブザーが鳴った瞬間に試合終了となり、その後のゴールは認められない。


[プレーの開始および再開]
・改正後→コイントスに勝ったチームはキックオフを選択可能となる。

 

[キックオフ]
・(改正前)→ボールを一度、前方へ蹴り出さなければならない。
・改正後→ボールを直接後ろに下げることが出来る。また、キックオフから相手ゴールに直接得点することも出来るようになる。

 

[ドロップボール]
・改正後→ペナルティーエリア内では守備側のGKにドロップされる。それ以外は、最後に触れたチームの選手にドロップする。他の競技者は2m以上離れる。

 

[ファウルと不正行為]
・改正後→ピッチ外での競技者に対するファールも(サイドライン上からの)フリーキックになる。
・改正後→スライディングの際に体を支えている手であればボールが当たってもハンドにはならない。
・改正後→GKがゴール前でゴールを守っている時、決定的な得点機会を阻止するファールは退場ではなく、警告。
・改正後→ペナルティーエリア内でのファールでPKが与えられた場合は警告ともならない。(ファールの内容にもよる)
・改正後→交代選手やチーム役員などがピッチ外で、相手競技者に反則をした場合、サイドライン上から相手チームの直接フリーキックとなる。

 

フリーキック
・改正後→守備側の競技者が2名以上で壁を作った場合、攻撃側競技者は壁から1m以上離れる。

 

ペナルティキック
・改正後→ボールが蹴られる時、ゴールキーパーは、少なくとも片足の一部をゴールラインに触れさせているか、ゴールライン上に置かなければならない。
・改正後→PK戦のキッカーは3人から5人となった。それでも勝敗が決しない場合はVゴール方式。

 

[キックイン]
・(改正前)→ボールはサイドラインから25cm以内のコート外に置く。キックの際、軸足をコート内に足を入れてはいけない。
・改正後→ボールはサイドライン上に置かなければいけない。コート内に軸足を入れても良い。

※ボールを置く位置がサイドライン上と明確に規定された代わりに、キックの際の軸足はサイドラインを越えても良いことになりました。

 

[ゴールクリアランス]
・改正後→ペナルティエリア内の味方競技者にもパスが出来るようになる。

 

[その他]
・改正後→ベンチと外部の電子機器による連絡が可能となる。
高校サッカー選手権で山梨学院高校がやっていた通信機器での情報交換がフットサルでも行えるようになります。

 

 

すでに行われたサッカーの改正に合わせたものも多くありました。
今回のルール改正により、フットサルの戦術も変わってくるかもしれませんね。

 

↓ JFA 2020/21 フットサル競技規則改正の主な変更点 解説

www.youtube.com

 

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自己覚知

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”一番難しいことは自分自身を知ることであり、一番易しいことは何もしないで助言だけ与えることである。”
  タレスギリシャの哲学者)

 

「自己覚知」とは:

(対人援助者として)自分をコントロールするために、自分の考え方、価値観、どんな時に感情が揺れ動くかについて知っておくこと。

 

対人援助とは、相手の価値観や感情に寄り添い、その人自身が答えを導き出せるように支援することです。


→そのためには、

  • 援助する際に自分の価値観で相手の話を受け止めないこと(主観で受け止めると感情が動くため、客観的な視点が必要 ※客観的は他人事とは違う)
  • 偏見や思い込みが入らないようにすること
  • 自分の価値観を自覚した上で、相手に自分の価値観を押し付けないこと

が必要です。

 

”自分の考え方、価値観、どんな時に感情が揺れ動くのかを考えてみましょう。”

  • 「自分にとっての正義とは?」
  • 「自分が許せないこととは?」
  • 「自分はどんなことを受容出来てどんなことを受容出来ないのか」

 

[ポイント]

  • 自分の「好き」と「嫌い」を知る
  • 自分がどんな時に感情的(喜怒哀楽)になりやすいかを知る
  • 自分の価値観を知る

→内なる自分と対話し、答えを見つけていくことが"自己覚知"のプロセスです。

 

[対人援助以外での自己覚知]
自分がどんなことに怒ったり、悲しんだり、感情を揺れ動かされるかを理解しておくことで、自分の心と体の負の変化をあらかじめ予測出来るようになります。
→自分の心の中に余裕を生み、目の前のことに全力でエネルギーを注げるようになるため、サッカーでも良いパフォーマンスを発揮することが期待出来ます。

ぜひ参考にしてみてください。

 

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教えない指導

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サッカーのコーチングでは、教えないこと(教え過ぎないこと)が大事だと言われることが増えました。子供に問いかけて、子供自身が答えを見つけるのを待つというやり方です。(かなり大雑把に言うと)
子供が自分で見つけた答えなら忘れない。コーチが教えた答えを丸暗記するやり方では、子供が自分で考えなくなってしまいます。

 

それは確かにそうなんですが、ただ”教えない”というのを間違って解釈してしまうとそれががただの"放置"になってしまう危険性があります。

何のヒントも選択肢も基準も伝えずに、ただ「自分で考えろー」と怒鳴っているパターンです。それは、数式を教えずにゼロから子供に答えを発見しろと言ってるようなものだと思います。

 

子供の主体性を奪ってはいけません。子供の選択を否定して、「そこはシュートだ!」「そこはパスだ!」と大人の答えを押し付けるのは間違っています。ですが、子供が主体的にプレーするにはプレーの原則・ガイドラインを理解しておく必要があります。


またサッカーをプレーするための「止める・蹴る・運ぶ」といった基本的な技術も、コーチが教えたり見本を見せることが必要です。

 

"教えない指導"や"ボトムアップ"なども、ただ言葉の表面だけ理解したつもりでそのまま実践しようとするのは非常に危険だと思います。(もちろんきちんと学ぶことや、子供の成長に必要なものを取り入れていくことは大切です)

 

指導の理論にも"絶対"の答えはありません。そして指導理論は子供の成長のためのツールでしかありません。

大人も主体性を持ち、自分で考え続けていくということが大切だと思います。

 

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声を出すこと自体が「目的」になっていないか

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サッカーにおける"声かけ"は非常に重要です。

サッカーでは、"後ろの声は神の声"という言葉があり、味方に状況を伝えてあげる声はまさに”神様の声”なのです。

最近はコロナ禍の無観客試合や応援禁止試合のピッチから選手の大きな声が聞こえてきて、びっくりした人も多いかと思います。

 

サッカーの声かけの主な目的は
・味方に周りの状況を教えてあげる
・味方に自分の意思を伝える
・味方を励ます,チームを鼓舞する
ことにより、チームのパフォーマンス向上に繋げること、そしてパフォーマンス向上によりもたらされるチームの勝利です。

 

声を出すこと自体は目的ではなく、"目的を達成するための手段の一つ"に過ぎません。

 

声を出すこと自体が目的になってしまうと、

「そこ(FW)、決めろよー!」
「キーパー、止めろよー!」
「今のお前(のせい)だろー!」
など、味方へのダメ出しばかりの声になってしまうことがあります。
ベンチからも同様のダメ出しや、「◯◯、声出せよー!」という怒鳴り声が響いているチームをたまに見かけることがありますが、多くの場合(特にジュニア年代では)そういう声かけはチームのパフォーマンスを下げてしまっていることが多いと思います。

 

手段と目的を入れ替えてはいけません。
声を出すこと自体は目的ではなく、手段の一つに過ぎないのです。

 

考えてみましょう!

チームや仲間のためにどんな声かけが必要だろう?
どんな言葉をかけられたら、気持ちが前に向けるだろう?

 

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