親の参加率の低さを批判する人
うちのチームで、ちょっとした保護者トラブルがあった。
「◯年生の親の参加率が低い」という苦情(文句?)を◯年生の保護者代表へ訴えた方がいたようだ。
うちのチームは学年によって子供の人数には差があり、一学年だけでは大会に参加出来ない学年もある。当然、保護者の人数も学年によって違ってくる。
今回、苦情(文句?)を言った保護者の学年は人数の多い学年で、文句を言われた◯年生は少ない学年にあたる。
これを聞いて何だか残念な気持ちになった。
親の関わり方は各家庭の事情によっても、考え方によっても違う。
共働きで土日に仕事の方もいるし、他の兄弟姉妹の世話が必要な家庭もある。
スポーツ少年団は保護者に協力して頂くことの多いチームであることは確かだ。
ただ、お茶当番や見守り係などの制度を廃止したり、審判はコーチがするなど、保護者の負担を減らす取り組みも、うちのチームはしてきた。
子供の送迎にはご協力を頂くことが多いが、練習や試合の間の親の付き添いはコーチからは求めていないし、高学年になれば、親離れ・子離れが必要になってくる。
「頑張っている子供を応援したい」、「応援するのが好きなんです」と言って見に来るお父さん、お母さんはいるし、微笑ましいなと思う。
ただそれは強制するものではないし、たくさん見に来ている保護者の方が偉いわけではないと思う。
親に見に来てほしい子もいれば、恥ずかしいから見に来てほしくないという子もいる。
それぞれの家庭のやり方を尊重することが大切だと思う。
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トレセンへのチャレンジを成長に繋げよう
僕の地域では、コロナ禍により例年よりも遅れて、トレセンのセレクションが今行われていて、うちのチームからも何人かの子がチャレンジしている。
トレセン制度については賛否両論あるようだが、セレクションにチャレンジしようという気持ちや、一歩踏み出した経験を自分自身の成長に繋げてほしいなと僕は思っている。
「勝って驕らず、負けて腐らず」という言葉がある。
合格しても、しなくても、チャレンジを次に繋がる良い経験にしてほしい。
肌で感じた周りの選手のプレー強度だったり、練習に取り組む姿勢だったり、良いところを盗んでチームに持ち帰ってほしい。
「上手い子がいっぱいいたなぁ。おれももっともっと上手くなりたいなぁ」っていう気持ちを普段の練習にぶつけてほしい。
合格しても驕らずに、自分のチームでも誰よりも強い気持ちで練習に取り組んでほしい。
自分から周りへ、成長を繋げていこう。
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秀岳館高校サッカー部の暴行事件について
(※写真は事件とは関係ありません)
事件の経緯としては、サッカー部のコーチが部員(生徒)を一方的に暴行する動画が拡散され、暴行は日常的に行われているという情報が出る。
↓
秀岳館サッカー部の公式アカウントから、サッカー部のキャプテンや暴行を受けた部員、暴行動画を投稿した部員など数名の部員が実名を出して謝罪動画を投稿する。
(関係者に心配をかけたこと、暴行を受けた部員はその日コーチを馬鹿にする発言をしてしたこと、暴行は日常的に行われてはいないこと、動画を投稿し多くの方を不安にさせてしまったと謝罪する内容)
※その後、この動画は削除される
↓
サッカー部監督が情報バラエティ番組に出演し謝罪。
↓
監督本人と思われる音声動画がSNSで拡散される。
(暴行を受けた部員は被害者だが、動画を投稿した部員は加害者で、一番の被害者は監督の自分である。弁護士に相談し、損害賠償を請求する準備も考えている、と動画を投稿した部員を恫喝する内容)
2022.4/26現在の時点での情報で、まだ不明な点も多いが、
加害者であるコーチや監督ではなく、被害者を含めた部員達が最初に謝罪する(謝罪させられている?)ことに違和感を強く感じる。
子供達の未来を犠牲にして、大人達が自分の立場を必死に守ろうとしているだけに見える。
コーチを馬鹿にしたら暴行をされても良いのか?
暴行をしたコーチや監督ではなく、暴行の事実を明らかにした部員が悪いのか?
実際にあった暴力を正当化して、サッカー部のイメージや大人を守ることが正しいことなのか?
監督は被害者ではなくチームの責任者であるはずだ。
子供に暴力を振るう人間はもちろんだが、子供達の未来に対する責任を感じれない人間が、コーチや監督を名乗るべきではないと僕は思う。
”私たちは、選手の未来に触れている”
アンディ・ロクスブルク
(元UEFA技術委員長)
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ジュニアサッカーとパワハラ について
スポーツ界ではここ数年、指導者による選手へのパワハラが度々問題となった。サッカー界においても、Jリーグや高校サッカーなどで、監督やコーチによる選手へのパワハラが問題となることは多い。
2020年6月、大企業を対象として施行されたパワハラ防止法が、2022年4月からは中小企業も含めて施行され、企業でのパワハラ防止対策が義務化された。この機会にというわけではないが、ジュニアサッカーに関わる一人として、サッカーにおけるパワハラについて考えてみた。
▪パワー・ハラスメントとは、
優越的な関係に基づいて(優位性を背景に)、業務の適正な範囲を超えて、 身体的もしくは精神的な苦痛を与える行為とされる。
ジュニアサッカーの現場においては、監督やコーチが自分の立場(優位性)を利用して、指導の範囲を超えて、選手の心身を傷つける言動のことになるかと思う。
▪パワハラの6類型
一般的に、パワハラには6つの類型があるといわれている。それぞれの類型と、ジュニアサッカーで起こりやすい行為についてまとめてみた。
① 身体的な攻撃
(例)
・指導者が選手に対して、殴る・蹴る・叩く・腕や胸ぐらをつかむ・髪の毛を引っ張る・物を投げつけるなどの行為をする
② 精神的な攻撃
(例)
・指導者が選手に対し、度を超えてきつく怒鳴ったり、人格否定をする発言を行う
・指導者が、他の選手達や保護者の前で、またはSNSや大勢の人が目にするグループLINEなどで、上記の行為をする
・物を蹴ったり、ペットボトルを地面に叩きつけるなど選手に恐怖心を与える行為をする
・ミスのたびに繰り返し舌打ちやため息、馬鹿にする言動を行う
・他の選手などに対する暴力や暴言を見せる行為
③人間関係からの切り離し
(例)
・チーム全員が呼ばれている食事会や勉強会などに一人だけ呼ばない
・一人を仲間はずれにしたり、チーム内で無視をする
・一人だけ必要な情報を与えずにチームの人間関係から切り離す
④過大な要求
(例)
・ミスした選手や負けたチームに対して過度な練習や走り込みなどのペナルティを課す
・ケガや体調不良であるにもかかわらず、無理に試合に出場させたり、練習をさせる
⑤過小な要求
(例)
・必要性がないのに一人だけレベルの低い練習をさせたり、練習や試合そのものに参加させない
⑥個の侵害
(例)
・休日の予定などのプライベートなことを詮索したり、プライベートな行動を制限したり強制する
・「この連休中に休んで旅行に行ったりしたら試合には出さない」、「うちのクラブ以外のスクールに通うなら試合には出さない」など、指導者の意図する行動を選手が取らないと試合に出さないなどの行為
「勝利こそが全て」という結果至上主義や、チームの和や空気を優先する集団主義がハラスメントを正当化してしまうことがある。
選手や保護者は、自分がチームで生き残るためにパワハラを受け入れてしまったり、見て見ぬふりをしてしまうこともあるだろう。
自分も厳しい指導を受けて結果を残してきた、耐えて強くなったんだという間違った成功体験から、同じことを繰り返してしまう負の連鎖は断ち切らなければならない。
「あの頃の厳しい指導があったから今があるんだ」と、過去を美化して語るアスリートがいる一方で、心や体に大きな傷を残し、スポーツから離れてしまう人達もたくさんいる。
校内暴力が吹き荒れた時代、社会はスポーツの指導に厳しさを求めた。
どんな理不尽なことにも耐えられる我慢強く従順な企業戦士を社会は必要とし、スポーツの現場では理不尽な指導や体罰が正当化された時代があった。
でも今はもうそんな時代ではない。
自分の頭で考え、行動する人を僕達は育てていかなければいけない。
怒鳴る以外の指導を知らない指導者も多い。完璧な人などいないし、大人だってを失敗する。変わることは恥ではない。子ども達の未来のために変わるべきなのは僕達、大人なのだ。
指導者のたった一言が選手の人生に大きな影響を及ぼすことがある。
指導者は自分が持つ"力"を自覚しないといけない。
子ども達やスポーツの未来のために、僕達1人1人の意識と行動の改革が必要だ。
★元日本代表・戸田さんのブログ記事 ぜひ読んでください ↓
【相談窓口はこちら(または各都道府県サッカー協会の暴力等根絶窓口へ)】
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今日は何をねぎらう?
「今日は何をねぎらう?」
"サッカーコーチのコーチ"倉本和昌さんは、このメッセージを毎日、自分の目に入るようにスマートフォンにアラーム設定をしていたそうだ。
”ねぎらう”とは、
結果の前の段階【気づいたこと、意欲(やろうと思ったこと)、行動したこと(トライ)】の部分まで、褒めるポイントを増やすこと。
目に見えない内面の部分まで、ちゃんと見て、認めて、ほめることで、相手のエネルギーを満たすことが出来る。
エネルギーが満たされていれば、例え結果がうまく行かなかったとしても、次もきっと自分からチャレンジをスタート出来るようになる。
そして、誰かのエネルギーを満たすためには、自分のエネルギーも満たさないといけない。始めるのは自分から。
だから、自分のこともねぎらってあげよう。
ねぎらうことが習慣になれば、自分も周りもエネルギーが満たされて、結果に関わらず意欲を持ってチャレンジを続けるチームが出来る。
自分の気持ちと子ども達の気持ちに火をつけるために、
「今日は何をねぎらう?」
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周りに良い影響を与える人に
新年度がスタートし、リーグ戦も始まってきている。学年が1つ上がり、新チームとしてスタートした中で、責任感を持ってチームに良い影響を与えようとする子が出てきた。
サッカーはチームスポーツで、誰か一人が周り(チーム)に影響を与えることが多い。ポジティブなこと、ネガティブなこと、どちらも。
だから、チームに良い影響を与えようとする子を増やして行かなきゃと思う。
できれば全員が当事者意識を持って主体的にチームに参加してほしいと思う。誰もがチームにとって必要な存在で、代わりはいない。「自分がやらなきゃ誰がやるんだ」というぐらいの責任感と自覚をみんなが持って参加してほしい。一人一人がチームの成長につながる行動をしてほしい。
周りに与える影響はプレーだけではない。
練習に早く来て準備したり、基礎練習から全力で取り組んだり、みんなを盛り上げる声をかけたり、ミスした子を励ましたり、次のトレーニングの準備を早くしたり、みんなと協力して後片付けをしたり、意識をすれば誰でも出来ることだ。学校や休みの日も出来ることはあると思う。
僕もコーチの一人として周り(チーム)に少しでも良い影響を与えられる行動をして行かなきゃと思う。
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ジュニアサッカー 1人審判制の意図とは
2011年〜日本のジュニアサッカーは11人制から8人制に変わり、それに伴い審判も3人から1人審判に変わった。
8人制への変更理由は、人数を減らしピッチを小さくすることで、一人一人がボールに触る機会を増やし、全員が攻守にわたってゲームに関われるようにすること。
また、今まで1試合しか使えなかったグラウンドを2面使い、2試合分のゲームが行えるようになることで子供達の出場機会が増える、審判の必要人員が減ることで1つのクラブから複数のチームを出場させやすくなるなども挙げられる。
JFAによると、1人審判では試合の全てを見きれないことを前提として、子供達のフェアプレー精神を養うことや、審判にファールをアピールするのではなく、笛が鳴るまでプレーを続けるタフな選手を育てるという意図もあるようだ。
小学生年代は、目先の試合に勝つことが目的ではなく、サッカーを通じて自立した人間に成長していくことが重要だと思う。
審判をやったことがある方は分かると思うが、68m×50mのピッチを1人で完璧に見ることは正直不可能だ。主審としてゲームを見ながら、両方のサイドラインを正確に見たり、オフサイドを正確に判断することは正直出来ないと思う。
だからその中で、審判の見えない所でズルをして勝つ子供ではなく、ルールを守り、多少の判定ミスがあっても最後まで全力で戦う子供を育てなきゃいけないと思う。
だが、1人審判であることを逆手に取って、明らかにサイドラインからボールが出ているのが分かっていても「笛なってないよー、続けろよ」とか言って、ズルをすることを促すコーチも中にはいる。
またファールを受けたフリをしてわざと倒れるプレー(シュミレーション)をほめるコーチもいる。
もちろんプロの選手になれば、マリーシア(ずるがしこさ)も必要だろう。だけど小学生には、審判をごまかすスキルより、目の前の相手と全力で戦う経験の方が重要なはずだ。
ズルをして勝ち取った目先の結果が子供の成長につながるのだろうか?
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保護者とコーチ お互いの役割を踏み込えないこと
目標を共有し、役割分担することが、チームづくりの第一歩だと思う。
1人であれもこれも全ては出来ないし、チームはメンバーみんなの協力があって成り立つものだ。ジュニアサッカーチームは、保護者、コーチと、それぞれの役割がある。
保護者とコーチの関係が上手く行くためには、それぞれがお互いの役割を尊重し、役割を踏み越えないことが大事だと思う。
保護者の中には、コーチの采配や練習内容などに口を出してしまう方もいる。気持ちは非常に分かるが、ピッチの中のことはどうかコーチに任せてほしい。子供の成長のために、保護者には保護者としての役割があるはずだ。
またコーチの中にも、保護者会のやり方に過剰に口を出してしまう方もいる。元保護者コーチは、自分の頃のやり方を知っていて、いろいろと気になってしまうのかもしれない。先輩ごころいうか、姑ごころが出てしまうのかもしれない。。ただ、元保護者であっても今はコーチである。コーチとしての自分の役割を飛び越えて、他の人の役割に対してあれこれ口を出すべきではないと僕は思う。
ジュニアサッカーは保護者の協力が必要だ。スポーツ少年団のようなチームは、特に重要になる。保護者の協力を得るためには、当事者意識を持ってもらうこと(自分ごととして関わってもらうこと)が大事だと感じる。そのためにも相手の役割を尊重することが大切だ。そして、コーチと保護者は役割が違うだけで対等だと僕は思っている。
コーチはコーチに任せる。
レフェリーはレフェリーに任せる。
プレーは子どもたちに任せる。
私たちは応援し、見守る。
【リスペクト『大切に思うこと』JFA】
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小学生サッカー バランストレーニング
サッカーは、足でボールを扱うスポーツのため、片足でプレーすることが多く、バランス感覚がとても重要だ。
「転びやすい」「ケガをしやすい」「途中でプレーを止められない」「接触プレーで簡単に倒れる」などは、バランス感覚が悪いことや、身体の軸(体幹)が不安定なことが原因の可能性が高い。
外遊びが減っている現代は、日常の遊びの中でさまざまな動きをする機会が少なく、子供にとっては、バランス感覚を身につけにくい環境と言える。
その分、サッカーのトレーニングの中で、また自主トレでバランストレーニングを行うことが大事だと思う。
僕は待ち時間やアップの時間に、遊びの要素を取り入れながらバランストレーニングや体幹トレーニングを行うようにしており、取り組み始めてから子供達のプレーは明らかに変わったと感じる。
だから、ぜひチャレンジしてみてください!
【FIFA11+(フィファ イレブン プラス)】
FIFAと国際サッカー連盟スポーツ医学委員会(F-MARC)が作成した、サッカー選手のケガ予防のためのウォームアッププログラムで、特にジュニア期の選手や女性選手に適しており、体幹、ジャンプ、バランス能力などを総合的に高められる。
【FIFA11+kids】www.sharetr-soccer.com
日本代表の長友佑都選手や久保建英選手も行っているトレーニング。柔軟性・安定性・バランス・連動性を高めることでパフォーマンス向上が図れる。
久保選手は10歳の頃から取り組んでいるそうだ。
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努力を成長につなげる
努力をすれば必ず成功するわけではない。スポーツには勝者と敗者がいて、誰もが勝者になれるわけではない。同じ練習をしていても、どんどん上手くなっていく子もいれば、そうではない子もいる。
努力をすれば必ず報われるわけではないけど、努力をすることの大切さを身につけた子は、これから先の他のチャレンジでも努力を惜しまず頑張れると思う。
小学校の高学年になれば、自分の実力に気づくようになってくる。プロにはなれないとか、スタメンにはなれないとか。。サッカー以外のことが忙しくなったり、他に好きなことも出来るかもしれない。
そうなると、サッカーの練習に100%で取り組まなくなる子もいる。だけど、勉強も他の楽しみもサッカーも、全てが大切だし、全てがつながっていると思う。
サッカーの時間はサッカーに100%で取り組む、その経験は必ず他のことにもプラスになると思う。
自分の成長を信じて、どんなことにもベストを尽くす、サッカーを通じてそんな子供を育てていかなきゃなと思う。
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