ボランティアコーチ
ボランティア(volunteer)の元々の意味は「志願兵」、つまり自ら志願して兵士になった人の事を指す。
厚生労働省では、ボランティアを
「自発的な意志に基づき他人や、社会に貢献する行為」としている。
スポーツ少年団のようなチームだと、コーチはボランティアの方がほとんどだと思う。
平日は仕事をして、平日の夜や土日に(概ね)無償でコーチをしている。仕事以外に自分の時間や労力を使って子供達のためにコーチをするというのは本当に大変なことだと思う。
だからこそ、「こっちは、ボランティアでやってるんだから」と言うような言葉は使うべきではないと思う。自分で言ったにしろ、コーチの奥さんが言ったにしろ、それを言った瞬間にコーチの信頼や、今まで頑張ってきたものが失われてしまうと思う。
特に僕のようなお父さんコーチの場合は絶対に口にすべきでは無い。審判も保護会長も会計も配車係も、きっとみんなボランティアでやってくれているのだ。
また子供からすれば、コーチがプロでもボランティアでも全く関係は無いし、ボランティアだとしても、僕達の相手は未来のある子供達だ。良くも悪くもジュニアサッカーのコーチが子供達の未来に与える影響力は大きいし、子供達の大切な時間を預かっているという責任は重大だと思う。
保護者からすれば、言わないけど他のコーチが良かったのかもしれない。
「ボランティアで教えてやってるんだ」と言われた所で、「いやいや、こっちはあなたにコーチを頼んでないですけど」と本音では思ってるかもしれない。
「頼まれたから、コーチをやってる」より、「自分がやりたくて、コーチをやらせてもらってる」の方がポジティブで主体的だと思う。
コーチのために子供達がいるわけではなく、子供達がいてくれるから、自分はコーチでいられる。また保護者が自分を信じて、大切なお子さんを預けてくれているから、自分はコーチとして学ぶ機会を頂けているんだと僕は思う。
大変なことはたくさんある。誰も見ていない時間に子供達がどうすれば上手くなるかをいつも考え、練習の前の日は翌日の練習メニューを考えて眠れなくなることもある。疲れとプレッシャーで投げ出したくなることもある。そんな時に心無い言葉で批判されたりしたら、言い返したくなる気持ちだって分かる。
だから、コーチになった時の気持ちをずっと忘れずにいよう。
子供達の笑顔や子供達の成長や、子供達がくれた勇気や、一緒に勝利を目指して戦った充実感や、子供達がくれたたくさんのものをずっと忘れずにいよう。
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