ジュニアサッカー 1人審判制の意図とは
2011年〜日本のジュニアサッカーは11人制から8人制に変わり、それに伴い審判も3人から1人審判に変わった。
8人制への変更理由は、人数を減らしピッチを小さくすることで、一人一人がボールに触る機会を増やし、全員が攻守にわたってゲームに関われるようにすること。
また、今まで1試合しか使えなかったグラウンドを2面使い、2試合分のゲームが行えるようになることで子供達の出場機会が増える、審判の必要人員が減ることで1つのクラブから複数のチームを出場させやすくなるなども挙げられる。
JFAによると、1人審判では試合の全てを見きれないことを前提として、子供達のフェアプレー精神を養うことや、審判にファールをアピールするのではなく、笛が鳴るまでプレーを続けるタフな選手を育てるという意図もあるようだ。
小学生年代は、目先の試合に勝つことが目的ではなく、サッカーを通じて自立した人間に成長していくことが重要だと思う。
審判をやったことがある方は分かると思うが、68m×50mのピッチを1人で完璧に見ることは正直不可能だ。主審としてゲームを見ながら、両方のサイドラインを正確に見たり、オフサイドを正確に判断することは正直出来ないと思う。
だからその中で、審判の見えない所でズルをして勝つ子供ではなく、ルールを守り、多少の判定ミスがあっても最後まで全力で戦う子供を育てなきゃいけないと思う。
だが、1人審判であることを逆手に取って、明らかにサイドラインからボールが出ているのが分かっていても「笛なってないよー、続けろよ」とか言って、ズルをすることを促すコーチも中にはいる。
またファールを受けたフリをしてわざと倒れるプレー(シュミレーション)をほめるコーチもいる。
もちろんプロの選手になれば、マリーシア(ずるがしこさ)も必要だろう。だけど小学生には、審判をごまかすスキルより、目の前の相手と全力で戦う経験の方が重要なはずだ。
ズルをして勝ち取った目先の結果が子供の成長につながるのだろうか?
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