育成改革(指導者改革)について
先日、スペインのビジャレアルの育成改革(指導者改革)についての記事を読みました。
2014年にビジャレアルのアカデミーで行われた育成改革の紹介で、目的は指導者改革により選手の変革をうながすこと。
内容は、指導風景を撮影し、映像をもとに指導者間でディスカッションし、指導者がフィードバックを受けるというもの。
ポジティブな言葉とネガティブな言葉を分け、どの選手に何回ずつ、どんな種類のフィードバック(ポジティブorネガティブ)を行ったのかを数字として表し、それを指導者に伝えたり、客観的なフィードバックを受け、指導者が自分自身を振り返ります。
当時、ビジャレアルのアカデミーで指導者として活動していた佐伯夕利子さんは、
「今まで、選手をジャッジし続けてきたと感じた。先入観、思い込みのもと、選手をラベリングをしていたのかもしれないと感じた。」と話されていました。
日本の町クラブやスポーツ少年団のチームで、このような取り組みを行うことは難しいかもしれません。ですが、一人一人が自分自身の指導を客観的に振り返ろうとすることは出来ると思います。指導者の声かけ・フィードバックが選手のプラスにもマイナスにもなるという自覚は持たないといけないと感じました。
他にこの記事で紹介されていた内容として、スペインでは勘違い指導者の居場所がなくなりつつあるということ。
時代とともに求められる指導者像は変わっており、パフォーマンス系の指導者(吠えたり、選手がミスした時にピッチサイドで地面にペットボトルを投げつけたり、審判に食ってかかるなど)は、以前は熱心な指導者と言われていたが、そのような指導者の居場所が無くなってきているということ。
ヨーロッパでは、人権意識の高まりから、スポーツにおけるハラスメントに対して非常に厳しく見られるようになっているということ、などです。
指導者自身の成長が子供達の成長につながると思います。僕も指導者(コーチ)として常に学び続けていかなければと感じました。
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