信頼関係を築く
[信頼]:信じて頼りにすること。頼りになると信じること。また、その気持ち。
(デジタル大辞泉)
「人間のパフォーマンスは『何を』、『どんな心でやるか』でできている」
(辻秀一)
チームビルディングでは、「信頼関係の構築」が何よりも大切だ。「体」が動いても「心」が動かなければ良いパフォーマンスは発揮出来ない。信頼は安心感(この人たちは自分の味方だという思い)により得られる。そして、「自分はチームの一員である」と感じることで育まれていく。
◆ リーダーがメンバーとの信頼関係を築く上で大切なこと
・メンバー全員を一人の人間として尊重し、その成長を信じ、感謝の気持ちを伝える
・メンバーの個性や価値観、大切にしていることに興味を持ち、共感をする
・それぞれの考えや感情を尊重し、意見を聞き、受け止める
・約束や秘密、ルールを守る
・メンバーに対し、平等な機会の提供と公平な評価を心がける
・自己開示・オープンマインド・謙虚で誠実な姿勢(飾らないありのままの自分を見せる、ごまかさず真っすぐにブレることなく伝える、間違った時は素直に認め、謙虚にメンバーから学ぶ「無知の知」、自ら手本となり自分の仕事に全力を尽くす)
ミスを責めたり罰するチームでは、メンバーはチャレンジを避け無難なプレーを選択してしまったり、新しいアイデアは生まれず、委縮をして良いパフォーマンスを発揮することは出来ない。メンバー自身の成長もチームの成長も滞ってしまうだろう。
リーダーは常にメンバーに対し、このチームは安全な場所であると伝えていくこと、そして実際に安全な場所を作っていく必要がある。
※安全な場所とは:
失敗を恐れずにチャレンジ出来ること、自分の意見を受け止めてもらえること、自分がチームの一員として大切な存在であると感じられること
リーダーがメンバーに対し、自分の好みで特定の人を優遇したり、評価の基準が曖昧でその時々の感情で変わったりすれば、チームの信頼関係はすぐに損なわれてしまう。メンバーのやる気は失われ、リーダーの話は聞かなくなってしまうだろう。
誰もが自分を評価してほしいという気持ちを持っている。メンバーの誰もが公平で平等な扱いを受けていると感じるためには、評価の透明性や一貫性を持ち、分かりやすく言葉で伝えること、リーダーとしての理念や一貫した評価基準を持つことが必要だ。
また、
・誰か一人を特別扱いしないこと
・結果や能力だけで評価しないこと
・他のメンバーと比べて評価をしないこと
・チームの一員として一人ひとりのチームへの貢献を認め感謝すること
・メンバーとの個別の交流は避け、チーム全体で交流すること
・情報は一部のメンバーだけで共有せず、チーム全員で共有すること
などが大切。
信頼関係があれば、選手は主体性を発揮し、成長へのモチベーションは上がり、メンバー全員が力を合わせ、チームのパフォーマンスは向上していくはず。
チームとは、目標を共有するグループのこと。同じ目標に向かいリスクや苦労をともに背負い、誰もがポジティブに意見を出し合い、失敗を恐れずチャレンジできる、そんなチームを作っていきたいですね。
メンバーやチームの成長のために関われることに感謝し、ともに成長していきましょう。
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