フットボール デイズ

日々学び成長したい。ジュニアサッカーの保護者・審判・コーチそれぞれの立場から、自分が思うことを書いてます。

伝わる言葉

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5レーンとかゲーゲンプレスとかポジショナルプレーとか、 そういう言葉ってついつい言いたくなるものだ。
僕のようなおじさんになると、 ただ言うだけでもう強豪クラブの監督になったような高揚感を持てたりする。
僕は、戸田さんのサッカー解説の影響で、”オーガナイズ”とか” ボックス”とか、”とは言え” とかをテレビ観戦時に使いがちだ。( そして家族にはウザがられがちだ)
最近は、ペルムータとかサリーダ・デ・バロンとか、 覚えたてのスペイン語をどこかで使いたいなとチャンスを窺ってたりもする。

 

さて普段、僕の目の前にいるのは小学生で、 サッカーをテレビで全く観ない子もいれば、始めたばかりの子もいる 。
低学年の子だと、”幅”とか”高さ”とか”裏” という簡単そうな言葉でも理解出来ていないことが多い。
子供達が黙って聞いているから分かっているだろうと思って言っていても、 後で「コーチは何て言ってた?」と聞くと「 ちょっとよく分かんなかった」ということが結構多かったりする。
(ちなみに僕は昔、 小学1年生の子供達に専門用語で長々講釈し、 みんなにポカンとされたほろ苦い思い出がある。 穴があったら入りたい。)

 

会社で”アジェンダ”とか”スキーム” とかカタカナ用語を連発しても、周りがイラっとするだけだけど、 ジュニアサッカーの現場でコーチの言葉を子供が理解出来ていないのは、子供の成長にとっても良くないし、 コーチの努力も無駄になってしまう。

「何回言わせるんだー、何で分からないんだー」というコーチの怒鳴り声が虚しく響く場面を良く目にするけど、”言葉が伝わってない問題”が原因の一つなのではないかと思う。


言葉は相手に合わせて使うことが大切だ。 1年生の子と6年生の子に使う言葉は変える必要があるし、同じ学年でも言葉の理解度は子供によって全く違う。

コーチの言葉はそれを言うことが目的なのではなく、 相手に伝わり相手に理解してもらうことが目的だと思う。

かっこいい言葉を使っても、相手に伝わらなければ意味が無いのだ。

 

いま目の前にいる子供達に伝わる言葉はどんな言葉だろう?

 

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